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香炉峰下 新たに山居を卜し草堂初めて成り 偶東壁に題す

日高く睡り足るも猶お起くるに慵(ものう)し

小閣に衾(ふすま)を重ねて寒さを怕(おそ)れず

遺愛寺の鐘は枕を欹(そばだ)てて聴き

香炉峰の雪は簾を撥(かか)げて看る

匡廬(きょうろ)は便ち是れを逃のがるるの地

司馬は仍(な)お老を送るの官たり

心泰く身寧きは是れ帰する処

故郷 何ぞ独り長安にのみ在らんや